膝手術後の回復ガイド:手術からリハビリまでのポイント
膝は大腿骨、脛骨、そして膝蓋骨が交わる関節で、靭帯や筋肉が複雑に絡み合い、薄い膜が関節液を分泌して潤滑しています。この構造が損傷すると、歩行や日常動作に大きな支障が出ます。膝の怪我は最も頻繁に起こる関節障害であり、回復には時間と適切なケアが必要です。
手術
手術の種類により回復期間は異なります。全膝関節置換術(膝人工関節置換)は侵襲が大きく、数か月のリハビリが必要です。一方、近年主流となっている関節鏡視下手術は小さな切開で行われ、回復が比較的早いです。受けた手術のタイプに合わせたリハビリ計画を医師と確認しましょう。
腫脹(むくみ)
開放手術後は関節内に腫脹が生じやすく、痛みや可動域制限の原因となります。冷却パックで患部を冷やし、術後数日は膝を高く保つことが重要です。枕などで膝を少し上げるだけでも、血液が関節にたまりにくくなります。
切開部の管理
退院時に切開部はドレッシングで覆われます。通常、ドレッシングは術後1日で外すことができます。シャワーは可能ですが、直接水が切開部にかからないように注意してください。処方された抗生物質は症状の有無に関わらず、全コースを完了させましょう。
リハビリテーション
手術直後からリハビリは開始されます。入院中は関節をウェイトで吊り上げ、連続受動運動装置(CPM)で関節を動かします。退院後1週間目からは理学療法が本格化し、ストレッチや徐々に負荷を増やすエクササイズが行われます。目標は術後3週間で杖を使って歩行できるようになることです。
回復のポイント
自力で歩行できても、可能な限り松葉杖や車椅子を使用し続けて関節への負担を減らしてください。術後6〜8週間までは本格的なトレーニングは控え、医師の指示に従って段階的に運動を再開しましょう。
