ラップバンド手術のリスクと注意点
肥満患者には体重減少を目的とした手術が増えてきていますが、手術にはリスクや副作用が伴います。その中の一つがラップバンドシステムです。胃上部に小さなポーチを作り、胃バンドで締め付けることで満腹感を長時間保ち、摂取量を減らす仕組みです。
副作用
ラップバンドを装着した患者の約88%が何らかの副作用を経験します。主な症状は吐き気、嘔吐、逆流、バンドのずれ、胃とバンドの閉塞です。重度の場合はバンドの除去が検討されます。まれに便秘、下痢、嚥下困難も報告されています。
急速な体重減少
バンドによる食事制限は急激な体重減少をもたらすことがありますが、これに伴い貧血や栄養失調といった合併症が起こりやすくなります。
死亡リスク
すべての外科手術と同様に死亡の可能性はゼロではありませんが、ラップバンド手術での死亡は極めて稀です。
再手術の必要性
バンドのずれ、胃の閉塞、バンドの侵食や破裂が起きた場合、再手術が必要になることがあります。報告によると、約1%の患者で胃壁穿孔が起こり、再手術が行われます。
適応外・注意点
子どもやティーンエイジャー、妊娠中の方、手術後の食事制限を受け入れられない方には適応しません。特に甘い食べ物や高カロリー飲料、アルコールの摂取制限が求められます。
