乳房切除術に用いられる主要な手術器具

乳房切除術(マステクトミー)は、乳房全体または一部を外科的に除去する手術です。手術の安全性と無菌管理を確保するため、様々な専用器具が使用されます。手術で用いられる器具は大きく7種類に分類されます。

切開・解剖(Dissecting)

手術開始時に皮膚や乳腺組織を切開する際は、鋭利なメスや電気メスなどの切開器具が使用されます。また、組織を掻き出すためにエレベーターやキュレットといった鈍器も用いられます。

止血・クランプ(Clamping)

切開後は、組織や血管を止血・固定するために鉗子やクリップが使用されます。これらは組織だけでなく、他の器具を保持する役割も果たします。

牽開器(Retractors)

筋肉や脂肪などが手術部位を覆わないよう、牽開器で組織を広げ視野を確保します。自己保持型や可変形のものなど、サイズや形状は多様です。

電気凝固(Cauterization)

電気凝固装置(エレクトロカートリッジ)を用いて、血管や高度に血流の多い組織を即時に止血します。高周波電流で血管を焼灼し、出血リスクを低減します。

吸引・吸引装置(Suction)

手術中に出血や体液が出るため、吸引装置で液体を回収します。吸引は専用の容器に集められ、量をモニタリングできます。吸収性のスポンジも併用し、止血や清浄に役立ちます。

ドレーン(Drains)

切除部位を閉鎖する前にドレーンを設置し、術後の余分な液体を排出します。排液量の測定により出血や感染の早期発見が可能です。通常、術後5〜6日間留置され、医師が抜去します。

縫合・ステープル・針(Sutures, Staples, Needles)

手術部位の閉鎖には縫合糸(吸収性・非吸収性)や外科用ステープラーが用いられます。ステープラーは手術時間を短縮し、開放創による感染リスクを低減します。

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