乳房切除術後の患者における心電図(ECG)電極の配置場所は?
乳房切除術(乳房全摘)を受けた患者でも、正確な心電図を取得できるように電極の配置を少し調整します。以下は一般的な配置例です。
四肢電極
右腕電極(RA):鎖骨のすぐ下、右肩または上腕に装着。
左腕電極(LA):鎖骨のすぐ下、左肩または上腕に装着。
左脚電極(LL):足首の上、左下腿に装着。
胸部(前胸部)電極の代替配置
通常の12誘導心電図では V1~V6 を胸部前面に置きますが、乳房が切除されている部位を避けるため、これらの電極は背部に配置します。
背部電極配置例
- V1:胸骨右縁、第四肋間スペースと同じ高さに相当する背部(胸椎レベル)に配置。
- V2:胸骨左縁、第四肋間スペースと同じ高さに相当する背部に配置。
- V3:V2 と V4 の中間位置に配置。
- V4:鎖骨中線上、第五肋間スペースと同じ高さに相当する背部に配置。
- V5:前腋窩線上、第五肋間スペースと同じ高さに相当する背部に配置。
- V6:中腋窩線上、第五肋間スペースと同じ高さに相当する背部に配置。
これらの背部電極は、心臓の電気活動を異なる角度から捉えるために、標準的な胸部配置と同等の情報を提供します。
まとめ
四肢電極は従来通りに装着し、前胸部電極は背部(肩甲骨間部)に移すことで、乳房切除術後の患者でも正確な心電図記録が可能です。これにより、心疾患や不整脈の早期発見・管理が継続して行えます。
