内視鏡副鼻腔手術で治療できる疾患とは

内視鏡副鼻腔手術の対象となる主な疾患

内視鏡副鼻腔手術(ESS)は、以下のような副鼻腔の疾患に対して行われます。

1. 慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎は、12週間以上にわたり副鼻腔が炎症と閉塞を繰り返す状態です。ESSでは、ポリープや鼻中隔の偏位、骨の過形成などの閉塞要因を除去し、排泄と換気を改善します。

2. 鼻ポリープ

鼻ポリープは非癌性の柔らかい増殖物で、鼻腔や副鼻腔にできます。鼻閉、呼吸困難、嗅覚低下、顔面痛、頭痛などの症状を引き起こします。手術によりポリープを除去し、正常な副鼻腔機能を回復させます。

3. 鼻中隔偏位

鼻中隔が中央からずれたり曲がっている状態で、鼻閉や呼吸障害、副鼻腔炎を招きます。ESSで中隔を矯正し、鼻通りと副鼻腔の換気を改善します。

4. アレルギー性真菌性副鼻腔炎(AFS)

稀な疾患で、真菌に対するアレルギー反応が副鼻腔内に炎症を起こします。手術で真菌性の残渣やポリープ様組織を除去し、排泄を促進して鼻閉・鼻漏・頭痛・顔面痛を軽減します。

5. 再発性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎が薬物療法や点鼻薬で改善しない場合、構造的な問題を根本から解消する目的でESSが選択されます。

内視鏡副鼻腔手術は、薬物療法や点鼻薬、抗生物質などの保存的治療が効果を示さないときに実施されます。手術方法は患者の解剖学的特徴と対象疾患に応じて個別に決定されます。

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