胸部手術の前に知っておきたい準備ポイント
胸部手術(肺・食道・心臓・縦隔など)を安全かつ快適に受けるためには、事前の準備が欠かせません。以下では、手術前に行うべき具体的なステップをわかりやすくまとめました。
1. 手術前評価
詳細な問診:過去の手術歴、既往症、服薬状況、アレルギー、生活習慣などを医師が確認します。
身体診察:胸部・心臓・肺の状態や全身の健康状態を評価します。
検査:血液検査、肺機能検査、心電図、胸部X線、CTやMRIなどの画像検査が行われます。
2. 薬剤管理
現在服用中の薬を見直し、手術や回復に支障をきたすものは調整または中止します。
抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を使用している場合は、出血リスクを減らすために一時的に中止する指示が出ます。
3. 禁煙
喫煙は創傷治癒を遅らせ、合併症のリスクを高めます。手術前できるだけ早く禁煙し、術後の回復を促しましょう。
4. 栄養評価とサポート
栄養状態をチェックし、必要に応じて管理栄養士が術前の食事プランを提案します。
5. 呼吸リハビリ(肺衛生)
インセンティブ・スパイロメトリー:深呼吸を促す器具の使い方を事前に練習します。
呼吸法:規則的な深呼吸や咳嗽訓練で呼吸筋を強化し、肺活量を維持します。
6. 皮膚のケア
手術部位周辺は清潔に保ち、必要に応じて毛を剃るなど感染予防の準備を行います。
7. 心理的サポート
胸部手術は身体的だけでなく精神的にも負担が大きいので、カウンセリングやリラクゼーションで不安を軽減します。
8. インフォームド・コンセント
手術内容、リスク・ベネフィット、代替治療、術後の管理について医師から詳しく説明を受け、理解した上で同意書にサインします。
9. NPO(絶食)指示
手術前の一定時間は食事・飲み物を控えるよう指示されます。多くは手術前日の真夜中から絶食開始です。
10. 予防的投薬
手術前後に感染防止のための抗生物質や、術前の不安を和らげる鎮静剤・抗不安薬が投与されることがあります。
上記はあくまで一般的な流れで、患者さんの状態や手術の種類、担当医の方針により内容は変わります。疑問や不安がある場合は、遠慮なく医療チームに相談しましょう。
