FDAが警告するシリコン乳房インプラントのリスクとは
シリコン乳房インプラントは、長年にわたり乳房形成手術を検討する女性にとって大きな懸念材料でした。1992年、米国食品医薬品局(FDA)は「数十万人の女性からの訴え」に基づき、シリコンインプラントを認可対象から外しました。当時、インプラントの破裂や漏れによりさまざまな健康被害が報告されていました。2006年に再評価が行われ、FDAはシリコンジェル入りインプラントは安全であると宣言しましたが、使用上のリスクは依然として存在します。
破裂・収縮(シンボリック破裂)
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シリコンインプラントは粘性の高いジェルで構成されているため、破裂してもジェルの多くがカプセル内に留まります。しかし、乳房のサイズがやや小さくなる、形が不規則になる、硬いしこりやしびれ、腫れ、灼熱感などの症状が現れることがあります。これらの症状が出る破裂は「症候性破裂」と呼ばれます。
無症状の破裂(サイレント破裂)
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FDAは、シリコンインプラントが破裂しても自覚症状が出ないケースがあると指摘しています。医師の触診や視診だけでは破裂を確認できないことが多く、確実に診断するにはMRI検査が必要です。FDAは手術後3年目とその後は2年ごとにMRI検査を受けることを推奨しています。
シリコンの移動(シリコンミグレーション)
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インプラントからシリコンが漏れると、体内の他部位へ移動することがあります。胸部や腕、脇の下、さらには肝臓までシリコンが拡散し、そこで肉芽腫(硬いしこり)を形成することがあります。漏れたシリコンの除去は外科医にとって困難で、場合によっては完全に除去できないこともあります。
カプセル拘縮
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インプラント周囲に瘢痕組織(カプセル)が形成されるのは一般的ですが、このカプセルがインプラントを圧迫すると「カプセル拘縮」と呼ばれる状態になります。医師は拘縮を4段階に分類し、最も重症の4級は痛みが強く、インプラントが非常に硬くなります。原因は不明ですが、重症例では再手術が必要になることがあります。
シリコンインプラントを検討する際は、これらのリスクを十分に理解し、定期的な検診や画像診断を受けることが重要です。
