がん脊椎手術後の回復ガイド
腫瘍除去のための脊椎手術は最終手段とされる高度な手術です。腫瘍の掘削・除去、骨折した椎体へのセメント注入、神経に影響する組織の除去、そしてロッドやスクリューを用いた固定が行われます。手術は複数回にわたることもあり、合併症リスクは他の多くの手術より高いとされています。
リスク管理
- 手術後は麻痺(部分的または全体)、脳卒中、失明、心筋梗塞などの重大な合併症を医師が厳重に監視します。
- 感染症、感覚消失、神経損傷も懸念されます。
- ロッドやスクリューの脱落・破損、骨癒合不全といったリスクは比較的低いものの、常に注意が必要です。
- 腫瘍の再発は常に警戒すべき問題です。
疼痛管理
- 手術後は中等度から重度の痛みが生じることが一般的です。筋肉や組織を切開し、脊柱や神経に圧迫を加える大掛かりな手術であるためです。
- 疼痛の程度に応じて、モルヒネやビコディンなどのオピオイド系鎮痛薬が処方されます。非オピオイド系薬も併用できますが、疼痛緩和効果は限定的です。
- がん特有のブレークスルー疼痛は特に治療が難しく、疼痛管理専門医との連携が推奨されます。大学病院などで専門医を紹介してもらいましょう。
リハビリテーション
- 回復期間は概ね3か月から1年です。退院前に理学療法士と共に基礎的な筋力回復と数歩の歩行練習を行います。
- 状態に応じてリハビリテーション病院へ転院し、医療チームが安全と判断するまで集中的なリハビリを受けます。
- その後は通院リハビリ、あるいは訪問リハビリで、コア筋の強化、可動域の回復、疼痛軽減を目的とした軽度のエクササイズを継続します。
