アデノイド摘出とタービネート縮小手術
アデノイド(咽頭扁桃)
アデノイドはリンパ組織で構成され、鼻腔の後ろ、喉の奥に位置しています。腫れや感染が起きると鼻呼吸が妨げられ、いびきや睡眠時無呼吸、さらには耳炎や副鼻腔炎を繰り返す原因となります。慢性的に肥大している場合は、外来で行える簡単な手術で除去が検討されます。
鼻甲介(タービネート)
鼻甲介は鼻中隔の左右にあり、吸い込んだ空気を加湿・浄化する役割を担っています。肥大すると鼻腔が狭くなり、鼻呼吸が困難になります。各鼻腔に上・中・下の3本があり、鼻中隔の偏位があると症状が悪化しやすくなります。
アデノイド摘出術(アデノイド切除)
全身麻酔下で口腔からアデノイド組織を切除します。切開は最小限で、出血は電気凝固で止め、止血ガーゼで圧迫します。手術時間は45分未満で、数時間後に退院可能です。術後は柔らかい食事と十分な水分摂取が推奨され、通常1週間以内に仕事や学校へ復帰できます。アデノイドが肥大している患者は扁桃腺も肥大していることが多く、同時に扁桃摘出術を行うことが一般的です。
鼻甲介縮小術
ステロイド鼻スプレーで効果が得られない場合に行われます。局所麻酔のみでも可能ですが、全身麻酔で実施することもあります。手術は内視鏡を用いて鼻腔内の柔らかい骨(鼻甲介)を部分的に除去し、空気の加湿機能を保ちつつ通路を広げます。必要に応じて鼻中隔矯正(鼻中隔成形術)を同時に行うこともあります。
術後の経過
アデノイド摘出と鼻甲介縮小の両方を受けた患者は、鼻呼吸が大幅に改善し、いびきや睡眠時無呼吸の症状も軽減します。回復期を過ぎれば長期的な副作用はほとんどありません。
