脊椎固定手術と骨粗鬆症のリスク

1990年代に脊椎固定手術(スパイナルロッド手術)は急増し、1990‑1993年は全脊椎手術の約9%、1997‑2000年には19%に上昇しました。

状態

骨粗鬆症は骨密度が著しく低下し、骨が脆くなって骨折しやすくなる疾患です。脊椎に骨粗鬆症が進行すると、椎体が圧迫骨折を起こし、激しい疼痛と可動域の喪失を招きます。

目的

脊椎固定手術の目的は、骨折した椎体を固定し、骨移植で癒合させることで脊椎の安定性を回復させることです。一般的に骨盤から採取した骨芽細胞(骨形成細胞)を移植し、骨が新たに形成されて椎体が融合します。その間、金属ロッドとスクリューで隣接椎体を固定し、癒合が完了するまでの支持を提供します。

有効性

骨粗鬆症があると骨移植の成長が阻害され、癒合が不十分になるリスクが高まります。また、スクリューは脆弱な骨に固定されるため、将来的に骨がさらに脆くなるとスクリューが緩み、再手術が必要になることがあります。2007年の『Spine』誌によると、1997‑2000年に手術を受けた患者の14%が4年以内に再手術を余儀なくされました。

リスク

手術自体は大掛かりであり、感染、神経損傷、最悪の場合は麻痺といった合併症のリスクがあります。骨粗鬆症が進行していなくても、手術後に骨密度が低下すれば、固定具の安定性が損なわれる可能性があります。

代替手段

近年注目されている代替手術として「キュフォプラスティ」があります。椎体の両側に約1.3cmの小切開を行い、X線ガイド下でバルーンを膨らませて椎体を元の高さに戻し、骨セメントを注入して即時に骨折を固定します。合併症は稀で、成功率は約90%と報告されています。ただし、すべての患者に適応できるわけではありません。

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