アブレーション手術とは?

米国だけでも200万人以上が心房細動(AF)を抱えており、心臓の上部(心房)が不規則に震える状態です。この状態では血液が心房に滞留し、血栓ができやすくなります。血栓が脳に流れると脳梗塞を引き起こすため、心房細動の治療は重要です。薬物療法や電気ショック、ペースメーカーに加えて、異常な電気信号を発する組織を破壊する「アブレーション手術」が有効です。特に薬が効かない患者に対して高い効果が期待されています。

アブレーション手術の定義

アブレーション手術は、心臓内に異常な電気信号を発する組織(余分な組織)を破壊する手術です。これにより心房細動や他の不整脈を引き起こす電気的な乱れを除去します。手術方法は、組織を切除する従来の手術、凍結(クライオアブレーション)や高温(ラジオ波・レーザー)で焼灼する方法があります。

メイズ手術

メイズ手術は開胸手術の一種で、心臓を一時的に停止させた状態で、心房内に多数の細い切開を入れます。切開部位は瘢痕組織に置き換わり、異常な電気信号の伝導経路を遮断します。

低侵襲外科的アブレーション

胸を開かず、心臓も止めずに行う手術です。小さな切開から内視鏡とカメラを挿入し、心房内に微小な切開を作って異常電気信号を遮断します。回復が早く、患者への負担が少ないのが特徴です。

修正メイズ手術

現在最も一般的に行われている方法で、カテーテルを心臓内に挿入し、ラジオ波、マイクロ波、レーザー、またはクライオアブレーション(凍結)で異常組織を焼灼します。多くは外来で完結し、入院期間も短縮できます。

メリット

  • 心房細動だけでなく、心室頻拍、AV結節リエントリー性頻拍(AVNRT)や付加経路性不整脈の治療にも有効。
  • 不整脈の根本原因を除去するため、心拍数のコントロールや血栓・脳卒中リスクの低減が期待できる。
  • 薬物療法が効かない患者でも高い成功率を示す。

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