手術後のテザーコード症候群

テザーコード症候群は、脊髄が異常な組織に付着し、正常な移動が制限される状態です。多くは先天的欠損が原因ですが、背部手術後に癒着が起きることもあり、手術後テザーコード症候群は背部手術の合併症となり得ます。

識別

脊髄の先端が下部脊柱の保護膜などの組織と癒着するとテザーコードが形成されます。子供は成長に伴い脊柱が伸びるため、癒着部が脊髄を引っ張り伸長させます。成人でも手術後に同様の伸長が起こり得ます。

症状

主な症状は背部の痛みで、脚にも痛みやしびれ、筋力低下が伴うことがあります。姿勢や歩行に影響し、背部の痙攣が起こることもあります。また、排尿・排便障害(頻尿、切迫感、失禁)や、癒着部近くにくぼみや変色が見られることがあります。

合併症

放置すると、伸長した脊髄部に病変や嚢胞ができ、痛み、しびれ、筋力低下が悪化します。

治療

根本的な治療は外科的「デテザー」手術です。癒着部を切除し脊髄の自由な移動を回復させます。手術適応でない場合は、神経終末を切断して症状緩和を図りますが、完全に癒着を解消するわけではありません。

予後

手術が成功すれば多くの患者は痛みや機能障害から回復し、日常生活に復帰できます。デテザーが不可能な場合は定期的なフォローアップで嚢胞や病変の形成を監視します。

手術(総論) - 関連記事