卵管結紮逆転手術のリスクと副作用

卵管結紮(卵管を縛る、クリップで止める、または切断する手術)は、卵子が卵管を通過できず妊娠を防止する方法です。

しかし、将来的に再び妊娠を希望する場合、卵管結紮逆転手術により卵管を再接続し、受精の可能性を取り戻すことができます。

手術の概要

  • 卵管逆転手術は大きな腹部切開(約10〜15センチ)を伴う主要手術です。結紮は腹腔鏡で小さな切開で行われますが、逆転はそれより大きな切開が必要です。
  • 入院は約3日間、術後の自宅安静期間は約3週間で、仕事や家事はできません。

手術適応の判断基準

  • 元の結紮方法:クリップや縛りの場合は再通過の可能性が高いが、熱凝固や切除が行われた場合は成功率が低くなります。
  • パートナーの精子濃度:低精子濃度は妊娠成功率を大幅に下げます。
  • 骨盤内の状態:子宮内膜症などによる癒着があると成功しにくくなります。
  • 女性の年齢:38歳以降は自然妊娠率が低下します。若いほど卵子の質も高く、成功率が上がります。
  • 卵子の質:検査により評価できます。

副作用・リスク

  • 全身麻酔に対する反応、出血、最悪の場合は死亡。
  • 近くの臓器(腸や膀胱)の損傷や穿刺。
  • 術後の尿路感染症。
  • 卵管の瘢痕化により再び機能しなくなる可能性。

期待できる効果

  • 手術が成功し、卵管が瘢痕化しなければ、35歳以下で他の疾患がない女性の妊娠率は1年で約75%です(パートナーの精子が正常なことが前提)。
  • 「卵管結紮後症候群」(ホルモンバランスの乱れ、異所性妊娠、うつ症状など)を訴える女性は、逆転手術により症状が改善することがあります。

代替手段

  • 年齢が高い、卵管が過度に損傷している、骨盤内疾患がある、またはパートナーの精子濃度が低い場合は、体外受精(IVF)が推奨されることがあります。
  • IVFは卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を子宮に移植する方法で、特定の条件下では逆転手術より高い成功率が期待できます。

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