手術室で活躍する外科用ツールの全貌

手術室は、日々命を救い、健康を向上させる数多くの手術が行われる場所です。そこで使用される様々な外科用ツールは、現代医療の根幹を支えています。

ハンドインストゥルメント(手持ち器具)

外科手術を成功させる基盤は、信頼できるハンドインストゥルメントにあります。外科医と助手が切開、止血、組織の焼灼、創部の閉鎖といった基本操作を行うために使用します。代表的な器具は、メス(外科用ナイフ)、各種止血鉗子(小さな血管をつまむためのクランプ)、牽開器(創部を広げ視野を確保する)、鉗子(組織を掴む)、縫合用ニードルホルダーなどです。

エレクトロサージカルツール(電気外科機器)

高周波電流を利用して組織を切断したり血管を凝固したりするエレクトロサージカルツールが登場する以前は、外科医はメスやはさみで切開し、止血は鉗子でつまんで結紮するしかありませんでした。1926年、ハーヴィー・カッシング博士がウィリアム・ボヴィ博士の開発した装置を用いて初めて電気外科手術を実施しました。以降、エレクトロサージカルユニットはほぼすべての手術室で欠かせない標準装備となっています。

整形外科手術用器具

整形外科手術は骨・関節・筋肉に対する手術で、変形した脚の矯正や変形性関節症の人工関節置換、背骨の矯正などに用いられます。整形外科医が使用する特殊な器具には、電動ノコギリ、ドライバー、ハンマー、ドリル、金属プレート、ステンレス製ピンなどがあり、骨折の固定や人工関節の装着、脊椎変形の修正に不可欠です。

手術台

手術台はすべての手術の中心となる装置です。細長く設計されており、外科医とスタッフが患者に近づきやすいようになっています。手術内容に応じて様々な姿勢に調整でき、股関節手術用の骨折台や泌尿器手術用の専用台など、目的別に設計されたタイプも存在します。

手術用顕微鏡

手術用顕微鏡は、眼科手術や脳・脊髄の神経外科手術など、微細な視野が必要な手術で広く使用されます。顕微鏡はテレビモニターに映像を転送でき、他のスタッフや見学者がリアルタイムで確認できます。無菌ドレープで覆って操作でき、最近の機種はDVD録画機能を備えているものもあります。

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