肩関節の全置換と部分置換の違い

解剖学

肩関節は球関節で、上腕骨(humerus)、肩甲骨(scapula)、鎖骨(clavicle)の3つの骨と、ローテーターカフを構成する腱や筋肉から成ります。肩甲骨の浅く平らな部位である関節窩(glenoid)は、上腕骨の球状部分がはまるソケットとなります。

全置換と部分置換の違い

全置換手術では、上腕骨の球状部分(ヘッド)と関節窩の両方を人工関節に置き換えます。一方、部分置換手術は上腕骨のヘッドだけを人工関節に置換し、関節窩は残します。

肩関節手術が必要な理由

主に関節リウマチや変形性関節症などの関節炎が原因で痛みが強くなる場合に行われます。また、重度の骨折や外傷で肩関節が損傷したケースでも手術が検討されます。

手術選択の根拠

上腕骨と関節窩の軟骨がすべて摩耗している場合は全置換が適応となります。関節窩の軟骨がまだ残っている場合は、部分置換で十分です。

回復期間と予後

全置換手術の場合、術後約6か月で痛みが軽減し、筋力と可動域が大幅に回復します。1年後にはほとんどの患者が症状なしの状態になります。部分置換は手術範囲が小さいため、回復は全置換よりも早く、リハビリ期間が短くなる傾向があります。

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