強膜バックル手術の手順と説明ポイント

手術の概要

強膜バックル手術は、網膜剥離の治療に広く用いられ、米国では年間約2万5千人がこの手術を受けています。網膜に大きな裂け目がある場合や、複数の小さな裂け目がある場合に適応されます。手術の流れと術後の注意点を患者さんに説明することで、治療選択の判断材料となります。

手術手順

  1. バックルの役割説明

    バックルはシリコーンスポンジ、ゴム、または半硬性プラスチック製の板で、眼球の外側に取り付けて網膜の裂け目を閉じます。米国眼科学会(AAO)の説明によれば、バックルは強膜(白目)を眼球中心側に押し込む「バックル効果」を生み、網膜への牽引力を軽減し、裂け目が眼壁に密着できるようにします。

  2. 麻酔の種類

    ほとんどの強膜バックル手術は全身麻酔で行われ、手術中は意識がありません。ごく稀に局所麻酔で実施されることもあり、その場合は眼球と周囲を局所的に麻酔します。どちらの場合も手術前に散瞳薬の点眼が行われます。麻酔に不安がある患者さんは、担当医と十分に相談してください。

  3. 切開部位の説明

    麻酔が十分に効いた後、外科医は眼球表面(強膜)を切開し、小さなフラップを作ります。このフラップをめくって網膜を露出させます。

  4. 網膜の処置

    露出した網膜に対し、裂け目の大きさに応じてレーザー(小さな裂け目)または凍結プローブ(大きな裂け目)で穴を封鎖します。その後、バックルを装着して網膜を固定し、再開裂を防ぎます。

  5. 最終処理

    網膜が所定の位置に固定されたら、眼内の亜網膜液を排除し、再付着を促進します。バックルは縫合で固定し、抗菌薬で眼球を処置したうえでパッチで覆います。

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