マルチリーフコリメータのタイプ

マルチリーフコリメータ(MLC)は、当初は合金ブロックによるフィールド形成に使用されましたが、現在ではがん患者の放射線治療における線量照射の重要な機能として広く活用されています。一般的なMLCは40〜120枚のリーフで構成され、健康組織への放射線ビームの到達を防ぎます。メーカーは複数あり、MLCは上顎置換型、下顎置換型、三次(tertairy)型の3つの構成に分類され、それぞれに利点と課題があります。

導入前に必要な手順

  • 新規またはアップグレードされたMLCに対して、まず受入テストを実施します。その後、治療計画にMLCを組み込むための追加測定を行います。システム全体の機能を保証するために品質保証プログラムを確立し、最後にMLCがメートル単位計算に与える影響を継続的にモニタリングします。

上顎置換型(Upper Jaw Replacement)

  • Elekta社製のMLCはこの構成を採用しています。上顎部をリーフに置き換え、リーフはガントリー回転軸に平行な方向に移動します。リーフの下には第二のコリメータがあり、リーフの減衰効果を支援します。上顎置換型は可動範囲が狭く、短いリーフを使用できる点が利点です。ただし、短いリーフは加速器の等中心から離れるため、リーフの移動が他構成に比べてタイトになります。

下顎置換型(Lower Jaw Replacement)

  • Siemens社やScanditronix Racetrack Microtronが採用する構成で、下顎部が複数のリーフに分割されています。リーフは全開位置から1.5 cm/秒の速度で直線的に移動し、個別に制御されます。リーフの端部と側面はビームの発散角度に合わせて形状が設計されており、二重焦点(double‑focused)と呼ばれる特性を持ちます。

三次MLC(Tertiary MLC)

  • 標準的な上顎・下顎の調整レベルよりやや下部に配置された三次システムです。この配置により、システム障害時にリーフを手動で動かすことができ、ダウンタイムを最小限に抑えられます。一方で、MLC全体がやや大型化し、等中心までのクリアランスに影響を与える点がデメリットです。Varian社のコリメータで採用されています。

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