男性尿失禁とは

男性の尿失禁は、頻尿や尿漏れ、膀胱コントロールの低下を指す状態です。咳やくしゃみなどの軽い圧力で膀胱が圧迫されると、尿が漏れることがあります。女性に比べて発生率は低いものの、男性でも日常生活に支障をきたすことがあります。

男性尿失禁の原因

最も一般的な原因は前立腺手術後の合併症です。前立腺は尿道を取り巻いているため、手術に伴い膀胱を支える筋肉が弱まります。その他、幼少期の夜尿が治らずに成人まで続くケースや、加齢による骨盤底筋の衰えも原因となります。

非外科的治療法

手術後の筋力低下を補うために、骨盤底筋トレーニング(Kegel体操)や、短時間・長時間の筋収縮を組み合わせたリハビリが行われます。これにより尿道の閉鎖機能が強化され、漏れが改善されます。

外科的治療法:注入療法

米国食品医薬品局(FDA)は、男性尿失禁の治療に使用できる生体適合性材料を承認しています。その一例が「ポリテフペースト」の経尿道注入です。外来で実施でき、入院は不要です。注入により尿道の閉鎖力が向上し、漏れが軽減されます。

男性スリング手術

骨盤放射線治療歴や人工尿道括約筋装置の使用歴がない患者に適応される手術です。スリングを膀胱周囲に固定し、尿道を支えることで漏れを防ぎます。手術時間は1時間未満で、外来手術として行われます。