喉頭切除手術の概要と回復ガイド
喉頭切除手術は声帯(喉頭)を外科的に除去する治療です。主に癌治療や放射線障害、外傷などが適応となります。
手術の種類
医師と相談し、患者の病状に最適な喉頭切除法を選択します。癌が小さい場合は部分的に切除できる可能性があります。主な種類は全摘と部分摘です。
全摘(全喉頭切除)
全身麻酔下で行われ、喉頭全体と周囲組織、場合によってはリンパ節や咽頭の一部も除去します。新しい声帯として小型の人工装置(トラケオストミー用プロテーゼ)を挿入し、喉頭部に気道(ストーマ)を作ります。
部分摘(部分喉頭切除)
適応がある場合は、喉頭の一部のみを切除します。声は残りますが、かすれや弱さが残ることがあります。永久的なストーマは残りません。癌が広がっている場合は実施できません。
回復とケア
完全回復まで約6週間を見込んでください。手術後数日間は痛みや不快感がありますが、3〜7日以内に軟らかい食事が可能です。ストーマの清潔保持や感染予防の方法を学びます。また、言語療法士の指導のもと、人工装置を用いた発声練習を行います。術後すぐに脚を上げるなど軽い運動を行い、血栓予防に努めてください。呼吸は直接肺に届くため、寒冷時や乾燥した環境では加湿や防寒が必要です。適応とリハビリを経て、喉頭がなくても通常の生活を送ることが可能です。
