腸切除手術の種類
大腸(結腸)は消化管の最後部で、水分の吸収と便の貯蔵を行う平滑筋の管です。腫瘍などの病変が直腸や結腸にできた場合、腫瘍とその周囲の結腸組織を切除する手術が必要になることがあります。これを「切除術」と呼び、主に以下の4種類が行われます。
左半結腸切除(Left Hemicolectomy)
結腸の左側(降結腸)またはその一部を切除する手術です。手術後は残存する横結腸と直腸を吻合(つなぎ合わせ)します。
右半結腸切除(Right Hemicolectomy)
結腸の右側(盲腸・上行結腸)に病変がある場合に行われる最も一般的な切除術です。全身麻酔下で約25cmの切開を行い、病変部を切除し、小腸の末端を残存結腸に吻合します。
S状結腸切除(Sigmoid Colectomy)
S状結腸(左側の結腸)を切除する手術です。全身麻酔下で約38cmの腹部切開を行い、結腸ループを解放して病変部を除去し、可能であれば両端を再吻合します。
低位前方切除(Low Anterior Resection, LAR)
直腸が癌などで約3分の2程度まで侵された場合に行う手術です。癌を含む直腸の病変部を切除し、肛門は残して結腸と肛門を直接吻合させることで、排泄機能を維持します。
