肝臓移植の概要と手順

肝硬変は、肝臓が瘢痕化する状態で、アルコールの過剰摂取、脂肪肝、B型・C型肝炎などが原因です。米国肝臓財団によれば、肝硬変は肝臓移植が必要になる最も一般的な原因です。肝硬変や肝臓がんなどの疾患が進行すると肝不全に至り、医師は肝臓移植を提案します。以下では、肝臓移植の基本的な情報をわかりやすく解説します。

提供される肝臓

肝臓は生存者と死亡者の両方から提供されます。生存者からの提供の場合、肝臓の一部を摘出し、受容者に移植します。肝臓は唯一自己再生できる臓器であり、部分的な移植でも残された肝臓が増殖して完全な肝臓になります。死亡者からの提供では、全肝臓が摘出され移植されます。いずれの場合も、サイズと血液型が適合することが移植成功の条件です。

適格基準

肝不全が進行すると、医師は移植の適応を評価し、成功の見込みがあるか判断します。全ての患者が移植対象になるわけではなく、適格と判断された方は肝臓移植待機リストに登録されます。米国肝臓財団によると、現在約17,000人がリストに登録されており、病状が最も重い患者が優先されます。

待機期間

移植までの待機期間は血液型、体格、病状の重症度など複数の要因で変わります。待機中は常に携帯電話を手元に置き、移植肝臓が見つかったら速やかに移植センターへ向かえるよう準備しておく必要があります。移植チームは限られた時間内で手術を行うため、迅速な対応が求められます。

手術

手術前に胸部と腹部を剃毛し、点滴を装着します。また、腸管を洗浄するための浣腸が行われます。全身麻酔下で腹部に切開を加え、患者の肝臓を摘出し、提供された肝臓を血管と胆管に接続します。手術後は集中治療室で安静にし、疼痛管理や各種モニタリングが行われます。

拒絶反応

新しい肝臓は体内に異物として認識され、免疫系が拒絶反応を起こすことがあります。これを防ぐために、医師は免疫抑制薬を処方します。拒絶反応のリスクを低減するため、生涯にわたって免疫抑制薬を継続して服用することが一般的です。

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