モフェチル(ミコフェノレートモフェチル)の副作用と注意点

米国のブラウン大学によると、米国内の医師は毎月 2,000〜3,000 件の臓器移植手術を実施しています。臓器移植に伴う最大のリスクのひとつは臓器拒絶反応で、免疫系が新しい臓器を外来の脅威とみなし破壊しようとします。この拒絶反応を抑えるため、医師は免疫抑制薬としてセルセプト(mycophenolate mofetil)を処方することが多いです。効果は高いものの、患者によっては副作用や合併症のリスクがあります。

一般的な副作用

  • 胃腸系の症状が頻繁に現れます。吐き気、下痢、嘔吐、胸やけ、便秘、腹痛などが報告されています。また、免疫抑制作用により白血球(特に好中球)が減少し、感染症(細菌、真菌、ウイルス、原虫)にかかりやすくなります。さらに、血液感染症として敗血症が起こることがあり、高熱、呼吸・心拍数の増加、尿量減少、息切れなどが症状です。

その他の副作用

  • 神経・感覚系の症状として、不安、興奮、混乱、抑うつ、口渇、神経痛、眠気、めまい、手足のしびれ、視覚障害、目や耳の痛み、耳鳴りが報告されています。関節や筋肉の痛み、脚の痙攣やけいれんも見られます。皮膚に関しては発疹、かゆみ、脱毛、発汗増加が起こることがあります。

薬物相互作用

  • アザチオプリン、シクロスポリン、タクロリムス、ダクリズマブなどの免疫抑制剤と併用すると、免疫抑制が強まり副作用リスクが増大します。また、抗生物質はmycophenolate mofetil の効果を低下させるため、用量を増やす必要が生じ、その結果副作用が悪化することがあります。

重篤なリスク

  • 免疫力低下に伴い、リンパ腫や黒色黒色黒色メラノーマなどの癌リスクが上昇します。実際、リンパ腫は使用者の 0.4〜1%で発症します。また、進行性多巣性白質脳症(PML)は致死率が約 50%と非常に危険です。さらに、糖尿病、腎不全・心不全、狭心症、肝障害、けいれん、難聴、甲状腺・副甲状腺疾患などの重大な合併症が報告されています。

使用上の留意点

  • 胎児への毒性があるため、妊娠中の女性には通常処方されません。65 歳以上の高齢者は副作用が出やすく、定期的な血液検査が必須です。免疫が低下している間は、感染症患者との接触を避け、皮膚がんリスクが高まるため日焼け止めを使用し、日焼けベッドは利用しないようにしましょう。

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