ハンマートー手術の合併症と対策
痛みと腫れ
手術全般に共通する症状で、足の腫れや痛みが生じます。足と脚を高く上げ、枕の上に置くなどして患部を安静に保ち、腫れを抑えると効果的です。医師の指示に従い、過度な動きを避けましょう。
まれに痛みが長期間残ることや、神経痛が続くケースがあります。また、回復期間中に足の他部位に違和感が生じることもありますが、通常は徐々に改善します。
感染症と血栓
感染は稀ですが、起きた場合は主に創部の表層に限られます。抗生物質で治療し、重症例(骨髄炎)の場合は点滴や入院が必要です。早期に適切な処置を行わないと生命に関わることがあります。
足を長時間固定するため、深部静脈血栓症(DVT)のリスクもあります。血液をサラサラにする薬や、適切なリハビリで予防・治療が可能です。
フロッピー・フロート・マレットトー
手術後に「フロッピー(フレイル)トー」や「フロートトー」「マレットトー」と呼ばれる変形が起こることがあります。
フロッピー・フレイルトーは、骨を多く除去した結果、指が機能を失い浮遊感や揺れを感じる状態です。靴下の着脱が困難になることもあり、再手術や最悪の場合は切断が検討されます。
フロートトーは、関節が床に接触しなくなる状態で、関節固定術(関節癒合)を行った場合にリスクが高まります。
マレットトーは指先の関節が伸ばせなくなる変形で、靴の上部と摩擦し、痛みやウオノ(たこ)を引き起こすことがあります。
治癒遅延・骨不連合
皮膚や骨の治癒には数か月かかることがあります。喫煙者は特に治癒が遅れ、骨が結合しない「骨不連合」になるリスクが高まります。痛みが続く場合は、骨移植などの追加手術で対処します。
慢性局所疼痛症候群(CRPS)
稀に手術後に過敏症状が出て、軽い刺激でも激しい痛みが生じる「慢性局所疼痛症候群(CRPS)」になることがあります。早期に疼痛専門クリニックでの治療が重要です。
瘢痕(傷跡)
手術後の瘢痕は、痛みや神経の圧迫、色素沈着、肥厚(ケロイド)などの形で問題になることがあります。適切なケアで改善が期待できます。
再発・継続的な合併症
ハンマートーやたこの変形は再発することがあります。特に小指で起こりやすく、腫れや不快感が残ると靴選びが難しくなる場合があります。
スタイリッシュな靴が履けないと、日常生活やファッション面での不便が続くこともあります。
