胆嚢摘出術における看護診断とケアプラン

胆嚢摘出術(胆嚢切除)は、胆石や重度の感染症、持続的な痛みを緩和するために胆嚢を外科的に除去する手術です。外科医は腹部に小さな切開を加える腹腔鏡法、または肋骨下の大きな切開を行う開腹法で手術を実施します。開腹手術は入院期間が2〜6日必要とされますが、腹腔鏡手術は当日退院が可能な場合もあります。

術前指導

手術前に手術内容や術後の流れを説明すると、患者は安心しやすくなります。例えば「手術手順に関する知識不足」に対しては、患者が「回復が不安」と訴える場合に「知識欠如」診断を設定し、痛みコントロールや術後のリスクについて質問に答える時間を設けます。日帰り手術の場合は、介護者へ術後の注意点も指導します。

術後の懸念事項

すべての手術には過度の出血、創部感染、長時間のベッド上安静による血栓、麻酔関連の肺炎などのリスクがあります。胆嚢摘出術特有のリスクとしては、胆管損傷・閉塞、胆汁漏出、腎機能障害が挙げられます。術後は肝機能検査や尿量モニタリングが指示されることがあります。

リスク診断

主なリスク診断例は「胆嚢摘出術に伴う肝機能障害のリスク」や「感染リスク」などです。黄疸(皮膚や眼球の黄変)が見られたら直ちに医師へ報告します。感染リスクのある患者はバイタルサインと体温を定期的に測定し、創部を観察します。麻酔後に呼吸困難がある場合は「誤嚥リスク」を評価し、嚥下反射や肺音を聴診で確認します。

疼痛管理

疼痛は主観的であり、患者の言語的・非言語的サインに基づいて評価します。「胆嚢摘出術に伴う急性疼痛」の診断が考えられ、咳や体位変換時に腹部に枕を当てる指導、鎮痛薬の効果確認、テレビや音楽などの分散法を用いる介入が有効です。

心理的影響

手術後の瘢痕は自己イメージや自尊心に影響を与えることがあります。開腹手術は瘢痕が目立ちやすく、腹腔鏡手術は比較的小さくなります。瘢痕は約4〜6週間でほぼ治癒し、1年後には目立たなくなると米国外科医会は述べています。患者に瘢痕治癒の経過を説明し、必要に応じて心理的サポートを提供します。

手術(総論) - 関連記事