椎間板ヘルニアの外科手術
椎間板ヘルニアとは
人間の脊椎は椎間板(骨と軟骨からなるクッション)で構成されており、外側は硬い環(線維輪)、内側はゼリー状の核(髄核)から成ります。環が弱くなると、髄核が外へはみ出し、脊髄や神経根を刺激してヘルニアが生じます。
ヘルニアの原因
多くは加齢に伴う自然な摩耗(変性椎間板)による圧迫が原因です。過度の重量物を持ち上げる、またはねじりながら持ち上げると環が裂けやすく、外傷や転倒でもヘルニアが起こることがあります。
化学核崩壊(Chemonucleolysis)―低侵襲手術
パパイヤの酵素を椎間板に注入し、髄核を溶解させる方法です。アレルギーや神経系の合併症リスクがあるため米国ではあまり行われませんが、適切な感作テストと手術技術、十分な問診を行えば、成功率は70〜80%と報告されています。
顕微鏡椎間板切除術(Microdiskectomy)
最も一般的な手術で、顕微鏡と小さな切開を用いてヘルニア部位だけを除去します。入院期間は1〜3日、外来手術でも可能で、成功率は80〜90%です。
椎間板切除術(Diskectomy)
症状が足に及ぶ場合など、椎間板の大部分を除去する必要があるときに行われます。切開が大きくなるため術後に切開痛が残ることがありますが、2〜4週間で軽作業が可能になり、6〜8週間で通常の運動が再開できます。
