ガンマ放射線の利用法

医療分野

ガンマ放射線は放射線治療(放射線療法)に利用され、がんの治療に用いられます。破壊力が強いため、慎重に使用されます。ガンマナイフ手術では、がん組織を小さな放射線バーストで狙い撃ちし、がん細胞を死滅させます。また、陽電子放射断層撮影(PET)は、放射性トレーサーを体内に摂取させ、特定部位に集積したガンマ線を検出して画像化する技術です。これにより、脳腫瘍やがん、内分泌腺の異常を高精度で診断できます。

空港・セキュリティ

空港では荷物の検査にガンマ放射線撮影が頻繁に使用されます。高い透過性により、手荷物内部の構造を鮮明に映し出し、爆弾や武器などの危険物を検出できます。また、乗客の身体検査でもガンマ線やX線が用いられ、潜在的な武器を事前に把握します。ガンマ装置はX線装置に比べてコンパクトですが、頻繁な被曝は健康リスクを伴うため、適切な防護が求められます。

殺菌・食品加工

ガンマ放射線は食品やウールの殺菌にも利用されます。微生物や寄生虫を死滅させるため、食の安全性が向上します。2010年時点で、40か国以上が食品の放射線照射を認可しています。医療用品メーカーはシリンジや手袋などをガンマ殺菌し、熱処理では損なわれやすいプラスチックの性能を保ったまま無菌化します。

計測・検出

従来の容量計やレベル計に比べ、ガンマ放射線を利用した計測は高精度です。例えば、炭鉱の自動ホッパーでは、ガンマビームが遮断されたことを検知し、過充填を防止します。また、製紙工場では紙の厚さを測定し、均一な品質を保つためにガンマゲージが使用されます。

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