前立腺癌手術に伴う合併症とその対策

前立腺癌手術では、血栓・出血・心筋梗塞・脳卒中・感染症といった一般的な手術リスクに加えて、特有の合併症が生じることがあります。以下に主な合併症とその対策をまとめました。

尿失禁

尿失禁は前立腺癌手術患者に頻繁に見られる副作用です。手術後最大18か月間尿漏れが続くことがあります。凍結手術(クリオサージェリー)を受けた場合、尿失禁のリスクは低くなります。治療法としては薬物療法や外科的修復があります。

勃起不全(インポテンツ)

研究によると、患者の約40%が勃起不全(ED)を経験するとされています。根治的前立腺全摘出術よりも凍結手術を受けた患者でリスクが高くなる傾向があります。治療にはバイアグラなどの経口薬、注射、真空ポンプが用いられ、効果が不十分な場合は陰茎インプラントが検討されます。

感覚の変化

手術後、性的感覚が変化し、勃起の硬さが低下したり、オーガズムが弱くなることがあります。また、逆行性射精(精液が膀胱に流れ込む)により不妊になることもあります。

肛門失禁

神経温存根治的前立腺全摘出術では、腸管の制御が失われ、肛門失禁が起こるリスクが上がります。ある研究では、10か月以内に改善するケースが多いと報告されています。対策としては保護パッドの使用や市販薬による管理が行われます。

膀胱頸部狭窄(BNC)

膀胱頸部狭窄は根治的前立腺全摘出術後3か月以内に起こりやすい合併症です。治療は拡張や外科的手術が一般的に行われます。

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