外反母趾除去術後に起こり得る問題と対処法
バニオン切除術(外反母趾除去術)は、親指の付け根にできる骨と軟部組織の隆起(バニオン)を外科的に取り除く手術です。バニオンは痛みや歩行の乱れ、足の変形を引き起こし、靴が合わなくなる原因となります。
手術の概要
手術は、炎症が起きている親指の背側に切開を行い、余分な骨や液体がたまる嚢(滑液包)を除去します。その後、腱・靭帯・神経を整列させ、必要に応じて親指の骨を短くして他の指と平行になるよう調整します。関節をスクリューやピンで固定したり、関節置換を行うこともあります。麻酔の方法や手術技術は、症例の重症度に応じて選択されます。
リスク
手術全般に伴うリスクとして、麻酔に対する副作用(吐き気・嘔吐など)があります。手術部位の感染、神経損傷、術後疼痛の管理が困難になることも報告されています。まれにバニオンが再発するケースもあります。
問題のサイン
腫れや軽度の痛みは術後正常ですが、発熱や悪寒、激しい痛み、創部の赤み・出血、ドレッシングが濡れる・はがれる、足のふくらはぎに腫れがある場合は感染や合併症の可能性があります。速やかに医師に連絡してください。
問題予防策
手術前に外科医と麻酔科医に自分の既往歴や体調を十分伝え、術後の回復を早めるための指示を守りましょう。術後は6〜8週間は完全に体重をかけず、指示されたリハビリや足のケアを徹底します。
回復後は、締め付けの強い靴を避け、足に合った靴やインソールを選ぶことでバニオンの再発を防げます。
代替治療
バニオン切除術は、保存的治療が効果を示さなかった場合に限り推奨されます。整形外科用の靴や足底クッションの使用、炎症を抑えるステロイド注射などで症状をコントロールできることがあります。
