顎関節(TMJ)手術の手順と種類

顎関節(TMJ)障害は顎の痛みや開閉困難を引き起こします。関節内の軟骨ディスクが損傷・脱臼すると、骨や靭帯が傷つき、神経が圧迫されて激しい痛みや炎症が生じます。手術は他の治療が効果を示さない場合にのみ検討され、手術の規模は軽度から高度まで様々です。

ディスク再定位術

軟骨ディスクが関節内でずれた場合に行う手術です。ディスクが脱臼すると関節の靭帯や神経が圧迫され、激しい痛みや炎症を引き起こします。手術は約2時間で、顎に小さな切開を加えてディスクを元の位置に戻し、必要に応じて靭帯を修復します。術後は一晩入院が必要です。

ディスク切除術(ディセクトミー)

ディスクが頻繁に脱臼したり、損傷が進行した場合にディスク全体を除去します。手術時間は約2時間で、術後は入院観察が必要です。回復期間は2〜3週間で、瘢痕組織が顎のすり合わせを防ぎ、痛みが大幅に軽減されます。

関節突起再形成術

関節窩(関節突起)が深すぎたり急すぎると、顎の球状部に過度な圧力がかかります。手術では特殊な器具で関節突起を短く平滑に整形し、圧迫を軽減します。多くの場合、関節置換術の一環として行われます。

顎関節置換術

関節が修復不可能なほど損傷した場合、部分的または全体的な関節置換が検討されます。部分置換では損傷部位のみを取り除き、自己骨や金属プロテーゼで補います。全置換では球部と窩部を金属部品に置き換え、滑らかな動きを取り戻します。リスクが高いため、最終手段として用いられます。

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