減圧筋膜切開(デコンプレッション・ファシオトミー)の概要

減圧筋膜切開は、コンパートメント症候群に対する第一選択の外科的治療です。患部(主に下肢)の筋膜を切開し、圧力を軽減して血流を回復させます。

コンパートメント症候群とは

外傷や腫脹により筋肉を囲む結合組織が硬直し、血液循環が阻害される状態です。結果として筋肉が「コンパートメント」内で圧迫され、組織障害が進行します。

主な原因

  • 外傷(交通事故などの衝撃)
  • 激しい運動や繰り返しのスポーツ活動(ランニング等)
  • 重度のやけど(火災や高電圧曝露)

筋膜の役割

筋膜は各筋コンパートメントを包む硬い結合組織で、筋肉を固定し形状を保ちます。筋膜がなければ、運動時に筋肉が膨らみすぎてしまいます。

診断のポイント

外観だけでは診断が難しいことがあります。誤診により手術が行われないと、神経障害や機能喪失のリスクが高まります。圧力測定や臨床所見を総合的に評価します。

手術方法

減圧筋膜切開の手術は、目的や患者の状態に応じて様々な方法があります。

  • 小さな切開で瘢痕を最小限に抑える手術
  • 広い切開で筋膜へのアクセスを確保し、感染リスクを低減する手術

適切なタイミングでの減圧筋膜切開は、筋肉や神経の回復を促し、四肢の機能保存に重要です。

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