脊髄麻酔による手術

脊髄麻酔は、全身麻酔ができない患者や、広範囲の手術部位を麻酔したい場合に用いられる代替手段です。エピデュラル麻酔とは異なり、くも膜下腔に直接麻酔薬を注入します。

準備

手術前に、注射部位を入念に観察し、異常がないか確認します。その後、抗菌薬で周囲をしっかり消毒し、患者を手術台に移動させます。脊髄麻酔は効果が非常に速く、投与後すぐに手術を開始できるよう準備します。

注射

患者は前かがみの姿勢でできるだけ静止し、深呼吸をして息を止めます。針が脊椎の間隙に挿入される際、軽い「ピンチ感」や圧迫感、軽度の痛みを感じることがありますが、動かさないことが重要です。針がくも膜下腔に達すると、麻酔薬が直接注入されます。

効果

麻酔薬が注入されてから約20秒で感覚が失われ始めます。患者はすぐに手術台へ移動し、四肢は固定されます。胸部以下を覆うドレープで視界を遮り、医療スタッフが感覚の消失を確認した後、外科医は手術を開始します。麻酔は手術時間に合わせて必要に応じて追加投与されます。

エピデュラル麻酔との違い

エピデュラル麻酔は硬膜外腔に薬剤を注入し、効果が徐々に広がりますが、脊髄麻酔はくも膜下腔に直接投与するため、発現が速く、効果も強いのが特徴です。

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