ICSI(顕微授精)の概要と適応、手順、留意点
顕微授精(Intracytoplasmic Sperm Injection、略称ICSI)は、妊娠が難しいカップルに用いられる体外受精の一種です。卵子1個に精子1個を直接注入し、受精を促します。
ICSIが必要とされるケース
- 男性側の不妊要因がある場合(精子の数や運動性が低いなど)。
- 原因不明の不妊で、通常の体外受精(IVF)で妊娠が得られなかったケース。
- 過去のIVFで受精が不成功だった、または採取できる卵子が少ない場合。
手順
- 顕微鏡下で、細く長いマイクロピペットを用いて1本の精子を捕獲する。
- 同じマイクロピペットで卵子の細胞質(シトプラズム)に慎重に刺入し、精子を注入する。
- 注入後、翌朝に受精の有無を顕微鏡で確認する。
留意点・リスク
- 異常な精子が卵子を受精させると、子どもの発育に問題が生じる可能性がある。
- 染色体異常のリスクが自然受精に比べ約4倍高くなると報告されているが、正確な原因は未解明である(2007年時点)。
