外科器具は、外科医が切開・縫合を行い、組織を保持・分離するための道具です。用途に応じて形状やサイズが異なり、主にステンレス鋼で製造されますが、チタンやクロム、モリブデン、バナジウムなどの金属が使用されることもあります。高い精度と滅菌性が求められます。
外科用鉗子(フォーセプス)
外科用鉗子は臓器や血管、組織の壁を掴んだり分離したりするために使用されます。特に針用鉗子は縫合時に針を保持し、分娩時に使用される鉗子もあります。構造はハンドルと先端の二枚刃(ピンセット)で、てこの原理により圧力を加えて対象物を掴みます。
外科用メス(スカルペル)
外科用メスは手術中に細かな切開を行うための器具です。ハンドルと先端に取り付けられた刃から構成され、刃は医療用高級鋼、黒曜石、またはダイヤモンドで作られます。刃は平坦または丸形のハンドルに合わせて形状が調整され、非常に鋭利です。
リトラクター
リトラクターは組織を広げて切開部を開いたままにしたり、手術野を遮る臓器を押し退けるために使用されます。手持ちタイプと自己保持型があり、自己保持型は固定してロックできるため、手術中ずっと一定の保持力を保てます。ハンドルは凹形、フック形、リング形などがあり、先端の刃は鈍いもの、尖ったもの、または爪状のものがあります。
外科用はさみ(シザーズ)
外科用はさみはすべての手術で必要とされ、包帯や縫合糸、さらには組織を切断するために使用されます。形状は曲がりはさみ、フックはさみ、直線はさみなどがあり、刃先は曲がりや直線、鋭利、鈍利、鋸歯状など多様です。
