リゾトミーの合併症

リゾトミーとは

リゾトミーは脊髄の神経根を切断する神経外科手術です。脳性麻痺や神経根圧迫、重度の腰痛など、様々な疼痛の緩和を目的に行われます。リゾトミーには複数のタイプがあり、それぞれに固有の合併症リスクがあります。

椎間関節リゾトミー

関節の損傷や変性疾患に伴う疼痛を軽減するために実施されます。関節が摩擦し合うことで激しい痛みが生じますが、手術によりその痛みを抑えることができます。

  • 局所麻酔薬の投与に伴い、一時的に痛みが増悪することがある。
  • 疼痛が再発した場合、年に一度の再施術が必要になることがある。
  • 針の位置がずれると、脚や背中の別部位に新たな痛みが出る可能性がある。
  • めまい、出血、長期間にわたる筋力低下など、手術全般に共通する合併症が起こり得る。

選択的背側リゾトミー

主に脳性麻痺患者を対象に行われ、筋肉から脊髄へ伝わる感覚神経線維の一部を切断します。感覚情報の過剰伝達を抑えることで痙縮を軽減します。

  • 下肢や膀胱の麻痺が起こる可能性。
  • 勃起障害。
  • 感覚障害(皮膚の感覚低下や異常感覚)。
  • 術後感染。
  • 脊髄液漏。
  • 術後数週間続く皮膚過敏症(約6週間で改善することが多い)。
  • 膀胱機能障害は数週間で自然に回復することがある。
  • 尿路感染症や肺炎のリスク。
  • めまい、出血、術後疼痛など、一般的な手術リスク。

選択的後側リゾトミー

痙性脳性麻痺の患者で、後側脊髄の神経が引き起こす痙攣を抑えるために行われます。手術は高度に選択的に神経根を切断します。

  • 術後の激しい疼痛と筋力低下。
  • 股関節脱臼のリスク。
  • 重篤な合併症(気管支痙攣、誤嚥性肺炎、尿閉、感覚障害)※1986年以降の報告で約15%が発生。
  • めまい、吐き気、出血など、手術全般に伴う一般的な合併症。

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