口蓋手術に伴う主な合併症
口蓋手術は主に3つの目的で行われます。睡眠時無呼吸症候群の改善、口蓋裂などの先天性欠損の修復、そして慢性炎症や肥大した扁桃腺の除去(扁桃摘出術)です。手術では気道を狭める組織の除去やサイズ調整、顔面の再構築が行われますが、出血や感染、逆流、手術不成功、疼痛などの合併症が起こり得ます。
出血
カリフォルニア大学サンフランシスコ校睡眠外科部門によると、口蓋手術または扁桃摘出術を受けた患者の約2〜4%で術後に出血が見られます。両手術を同時に行う場合はリスクが高くなります。出血が起きた患者の半数は止血のため再手術が必要となります。
感染
感染は稀ですが、術後に起こることがあります。感染や腫れを防ぐため、手術前に抗生物質が処方されることがあります。また、アルコールを含むうがい薬は刺激となり治癒を遅らせるため、使用を控えることが推奨されます。
逆流(嘔吐)
手術後1〜2日間は液体や食べ物が逆流することがあります。口蓋手術は気道と鼻腔の再建を伴うため、腫れで口腔後部が一時的に狭くなります。この症状は通常数日で改善し、長期的な合併症はほとんどありません。
手術の不成功
睡眠時無呼吸症候群の改善や変形口蓋の矯正を目的とした手術でも、期待した効果が得られない、あるいは呼吸がさらに困難になるケースがあります。稀に鼻腔が逆に狭くなることもあります。こうした場合は、症状に応じて追加の修正手術が検討されますが、瘢痕組織が増えるリスクもあるため慎重に判断されます。
疼痛
術後の最も一般的な症状は疼痛です。中等度の痛みは2〜3週間続くことがありますが、食事や飲水ができないほど強くなるべきではありません。初期は鋭い刺すような痛みで、嚥下時に強まりますが、数日後には鈍い痛みに変わります。喉と耳は神経が共有されているため、耳の痛みを感じることもあります。タイレノールや医師処方の鎮痛剤で緩和しない場合は、速やかに担当医に連絡してください。
