人工肛門逆転手術の合併症
目的
人工肛門は、腸や結腸の疾患で正常な消化・排泄ができない患者に対し、腹壁に開口部を作り腸と接続する手術です。炎症性腸疾患、がん、クローン病、腸閉塞、先天性異常などが主な適応で、多くは一時的な処置です。逆転手術により、消化管の機能が元に戻ります。
手術に伴う合併症
逆転手術は全身麻酔を伴う大手術であり、麻酔アレルギーや全身的な手術リスクがあります。特に腹部手術では感染症のリスクが高く、術後の管理が重要です。
開腹逆転手術のリスク
開腹手術は大きな切開が必要なため、創部感染率が高くなります。ある研究では開腹手術を受けた患者の59%が何らかの感染を起こし、腹腔鏡手術では14%にとどまります。さらに、腸吻合部漏や切開部ヘルニアのリスクも報告されています。
腹腔鏡逆転手術のリスク
腹腔鏡手術は小さな切開とカメラを使用し、創部感染や術後罹患率が低いとされています。しかし、感染、失禁、腸吻合部漏といった合併症は依然として起こり得ます。また、創傷が複雑な患者や特殊な解剖学的条件のある場合は、開腹手術が必要になることがあります。
失禁
失禁は生命に直接関わるものではありませんが、患者の生活の質に大きな影響を与えます。逆転手術後に腸の制御が以前ほどできず、排便回数や便の性状が変化することがあります。
