女性の尿失禁に対する外科的治療法

尿失禁は膀胱のコントロールが失われる状態で、軽度の場合もありますが、重度になると外科的治療が必要になることがあります。女性に多く見られ、手術以外の保存的療法がまず試みられますが、効果が不十分な場合に外科的手術が検討されます。

スリング手術

スリング手術では、患者自身の組織や合成素材を用いて、膀胱頸部(膀胱と尿道がつながる部分)を取り囲むスリング(帯)を作ります。このスリングが尿道をしっかり閉じ、咳やくしゃみなどの腹圧上昇時に尿が漏れにくくなります。使用するスリングの種類や材料は、失禁の程度や患者の状態に応じて選択されます。

膀胱頸部吊り上げ術

この手術は、膀胱と尿道に追加の支持を与えることで、腹圧がかかったときの尿漏れを防ぎます。縫合糸で尿道を骨盤壁に固定し、腹部に小さな切開を加えて行います。全身麻酔下で実施され、手術自体は短時間で済みますが、回復には最大で6週間程度要することがあります(メイヨークリニック)。

合併症

泌尿器系の手術は、血栓、感染、他臓器損傷など一般的な手術リスクと同様のリスクがあります。米国泌尿器医学会によると、主な合併症として膀胱や尿道の損傷が報告されており、尿道損傷は稀ですが、膀胱損傷は約5%の頻度で起こります。その他、神経損傷や内部出血、術後の激しい疼痛(約10%)も報告されています。

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