結腸切除術後の合併症

結腸切除術(コレクトミー)は、症状性ポリープ、炎症性腸疾患、結腸・直腸がんなどの治療のために結腸の一部を切除する手術です。手術は、腹部中央に長い切開を行う開腹手術と、小さなポートを用いる腹腔鏡手術の2種類があります。腹腔鏡手術は回復が早いとされていますが、両手術ともに共通のリスクがあります(シカゴ大学医学センター)。

出血

手術中に小腸や結腸を傷つけると、内部出血が起こることがあります。出血は感染や臓器機能障害を招くため、迅速に止血・修復が必要です。

感染症

手術部位が空気にさらされることで細菌が侵入しやすくなります。術中に静脈内抗生物質を投与しても、感染が起こることがあります。症状は創部からの分泌物、発赤、腫脹、発熱、倦怠感などです。放置すると臓器不全に至る可能性があるため、早期の診察が重要です。

腸漏

結腸を切除した後、残存部を縫合して腸管の連続性を保ちますが、糖尿病や心疾患など免疫低下状態では縫合部が十分に癒合せず、腸内容物が腹腔内に漏れることがあります。これにより吐き気、嘔吐、発熱などの症状が現れます。

臓器損傷

結腸の近くにある小腸、尿管、膀胱などが誤って切断されることがあります。多くは手術中に確認できますが、軽度の損傷は見逃されることもあります。腹部痙攣、排尿困難、排便障害、腹部腫脹、発熱などが見られたら速やかに医療機関を受診してください。

血栓

手術後は血流低下や活動制限により血栓ができやすくなります。特に下肢に血栓が形成されやすく、血栓が肺に流れると致命的な肺塞栓症を引き起こすことがあります。術後は抗凝固薬の使用や弾性ストッキングで循環を促進することが推奨されます。

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