脊椎手術の種類と手順
脊椎固定術(スパイナル・フュージョン)
脊椎固定術は、脊椎の損傷、椎間板の変性・すべり、またはその他の不安定要因を治すために行われます。手術では、問題のある椎節を露出させ、自己骨やドナー骨、あるいは人工材料を用いて椎間に移植します。その後、骨移植部を固定し、自然に骨が融合するまで安定させます。必要に応じて大きめの骨片を使用し、固定を早めることもあります。
椎弓切除術(ラミネクトミー)
椎弓切除術は、脊髄管を拡げて圧迫を除去する手術です。通常、脊椎固定術と併用されます。手術では、対象椎骨の後方にある椎弓板(ラミナ)や棘突起の一部を除去し、脊髄の圧迫を解放します。除去後、残存した椎骨を固定して背骨の安定性を保ちます。
孔形成術(フォラミノトミー)
孔形成術は、神経根が通る椎骨の孔(フォラメン)を拡大し、神経圧迫を緩和する手術です。フォラメンの縁を削ることで神経の通路を広げます。単独で行うことも、椎弓切除術や脊椎固定術と組み合わせて行うこともあります。また、椎間板摘出術(ディセクトミー)と併用されることもあります。
術前の注意点と準備
脊椎手術は大きな手術です。手術前には以下の点を準備してください。喫煙者は術前に禁煙し、血液凝固に影響を与えるNSAIDs(ナプロキセン、イブプロフェン、アスピリンなど)は最低2週間前に中止します。心疾患や糖尿病、過度の飲酒がある場合は医師に報告し、手術のリスクとベネフィットを十分に理解しておくことが重要です。
