人工内耳手術の概要と流れ
人工内耳(コクレアインプラント)は、難聴や聾の方が音を感知できるようにする医療用デバイスです。音をマイクで拾い、信号に変換し、電流として聴覚神経を刺激することで、脳に音情報を送ります。
手術前の準備
- 医師が感染症や異常の有無を診察し、聴力検査でインプラントの効果を評価します。
- MRIやCTで蝸牛(かぎゅう)の形状を確認します。
- 心理テストで患者がインプラントに適応できるかを判断します。
手術当日
- 全身麻酔を行い、手術部位の毛髪(特に耳周辺)をシェービングし、徹底的に消毒します。
モニタリング
- 皮膚にモニターやパッチを装着し、バイタルサインを監視します。
- 酸素マスクを装着し、麻酔管理を継続します。
インプラントの設置
- 耳の後ろに切開し、皮膚と組織を持ち上げて側頭骨(乳様骨)にドリルで穴を開けます。
- 受信体(レシーバ)を固定し、電極を蝸牛内に挿入して頭蓋骨に固定します。
- 切開部は溶ける縫合糸で閉じ、ヘッドバンドで保護します。
術後の経過
- 回復室で観察し、痛み、味覚変化、めまい、炎症、出血などの副作用が出ることがあります。
インプラント使用開始までの注意点
- 手術直後には音は聞こえません。外部装置は通常、術後約1か月後に装着します。
- 腫れが落ち、創部が十分に回復したことを確認した上で、聴覚専門医が調整・プログラミングを行います。
以上が人工内耳手術の主な流れです。術前の検査から術後のリハビリまで、専門医と連携しながら安全に進めることが重要です。
