卵巣摘出手術の副作用とは?
卵巣摘出手術の概要
卵巣は女性の性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン)を産生し、卵子を保持する重要な臓器です。子宮内膜症や大きな嚢胞、膿瘍、がんリスクなどの疾患により、片側または両側の卵巣を摘出することがあります。手術は全身麻酔下で行われ、開腹手術または腹腔鏡手術が選択されます。
残存卵巣の機能
単側卵巣摘出後、残っている卵巣は失われた卵巣の機能を代償します。エストロゲンの分泌量は両側卵巣がある時と同等になり、卵子も引き続き産生されます。ただし、排卵は毎月同じ側の卵巣で起こります。
妊娠への影響
片側卵巣のみでも妊娠は可能です。残存卵巣が排卵を続けるため、自然妊娠のチャンスは保たれます。しかし、手術に伴う子宮癒着や卵管損傷などが起こると、妊娠率がやや低下することがあります。
ホルモン療法(GnRHa/HMG)
卵巣摘出後に不妊治療が必要な場合、GnRHa(ゴナドトロピン放出ホルモン作動薬)やHMG(ヒト閉経期ゴナドトロピン)を注射して排卵を誘発することがあります。単側卵巣の女性は誘発に対する感受性が低いとされていますが、研究では妊娠率は両側卵巣を保有している女性と同等であることが示されています。
更年期の早期発症
片側卵巣摘出後、卵胞の供給が減少するため、閉経がやや早まることがあります。通常は50歳前後に始まる更年期が、数年早く訪れるケースがあります。
