選択的背側根切除術の適応条件と取得方法
はじめに
小児期に発症することが多い脳性麻痺は、歩行や動作の困難、筋肉の硬直や弛緩、協調性の欠如などをもたらします。米国やヨーロッパでは出生1000人に2〜4人が罹患するとされています。選択的背側根切除術(Selective Dorsal Rhizotomy)は、背部を開いて神経根と下部脊髄を直接確認し、過度な筋緊張を引き起こす神経根を切断する手術です。これにより筋緊張が緩和され、歩行や姿勢の改善が期待できます。
適応条件と取得手順
対象年齢は3歳から10歳まで。若年児での手術効果が最も高く、成人の場合は特別な適応が必要です。
日常的に理学療法を受けていること。リハビリに積極的に取り組むほど、手術後の機能改善が見込まれます。
ある程度の前進歩行ができること。数歩でも倒れずに歩行できる子どもは、足の安定性向上が期待できるため適応とされます。
四肢の自発的な動きが極めて乏しい場合。坐位保持や自力での車椅子操作、トイレ利用など、生活の自立度向上が期待できるケースが多いです。
担当医と手術の可能性について相談すること。神経外科医や整形外科医、理学・作業療法士が総合的に評価し、手術が最適かどうかを判断します。
