ジャクソン・プラットドレーンとは?皮膚移植手術後の排液方法を解説

皮膚とは

皮膚は人体で最も大きな単一器官で、全身を覆っています。表皮は皮膚の約5%を占め、真皮が残りの95%を構成します。

皮膚移植(スキン・グラフト)とは

米国国立衛生研究所(NIH)のメドライン・プラスによると、皮膚移植は大きな創傷や火傷、潰瘍、感染、皮膚がんによる皮膚欠損の治療など、さまざまな目的で行われます。

移植の種類

主に「分割厚皮膚移植」と「全層皮膚移植」の2種類があります。

  • 分割厚皮膚移植は表皮と真皮の上層部分を採取し、ドナー部位は臀部や内側大腿部が一般的です。
  • 全層皮膚移植は皮膚全層と筋肉・血管を含めて採取し、背部や腹壁の皮膚・筋膜フラップから取られます。

手術後の体液貯留

手術部位では体液がたまりやすく、腫れや疼痛を引き起こし、治癒を遅らせ感染リスクを高めます。

ジャクソン・プラットドレーンによる排液

ジャクソン・プラット(Jackson‑Pratt)ドレーンは、柔らかい円形の吸引バルブが付いた細いチューブからなる自己完結型の吸引システムです。チューブの一端を体液がたまる部位に挿入し、もう一端は皮膚に小さな切開を通して外部に出します。バルブを平らに押しつぶすと負圧が生じ、体液がチューブ内へ吸い込まれ、バルブ内に溜まります。

回復とドレーン管理

メドライン・プラスによると、分割厚皮膚移植後の回復期間は概ね2〜4週間、全層皮膚移植の場合は入院が1〜2週間必要で、回復はそれ以上かかります。傷が治癒し始めると排液量は減少し、医療従事者は排液量を観察しながらドレーンの抜去時期を判断します。自宅でケアする場合は、医師の指示に従い、バルブの圧迫や清潔保持を徹底しなければなりません。ドレーンを長時間放置したり不適切に扱うと感染リスクが高まり、創傷が適切に治癒しなくなる恐れがあります。

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