眼球摘出術(エヴィスセレーション)とは何か?
手術の概要
眼球摘出術(エヴィスセレーション)は、感染や痛みを伴う失明眼に対し、外科的に眼球の内容物を除去し、白眼球(強膜)と眼筋は残す手術です。全身麻酔下で行うのが一般的ですが、局所麻酔と鎮静でも可能とされています。除去後はシリコンゴム、ポリエチレン、ハイドロキシアパタイト、アルミナなどのインプラントが眼球内に装着され、患者自身の眼組織で覆われ、眼筋に固定されます。
術後の経過
手術後数週間でインプラントを義眼(人工眼球)に置き換えます。義眼は眼科専門技師(オキュラリスト)が対側の眼と形状・色合いを合わせて作製し、眼窩に快適に収まります。取り外しや清掃が容易で、睡眠時も装着でき、耐用年数は数十年に及びます。
術後ケア
入院は当日退院の場合もありますが、眼窩を保護するために眼帯を装着します。術後は眼窩の組織が収縮しないよう外科医の定期的なフォローが必要です。痛み止めや抗生物質の処方により、疼痛や感染リスクを管理します。
留意点
手術後は出血や感染のリスクがあります。また、インプラントや義眼に対して眼窩がうまく適応しないことや、分泌物・刺激感が生じることもあります。手術前にリスクとメリットを外科医と十分に相談しましょう。
手術担当医
眼形成再建外科医(ASOPRS認定)が眼球摘出術を行います。眼科疾患に関する専門教育を受けており、患者の安全を最優先に手術を実施します。
追加オプション
術後数か月で、義眼の後部に「モビリティペグ」や「固定棒」を装着し、眼球の動きを向上させることが可能です。適用可否や合併症については術前に外科医と相談してください。
