シャントとステントの違いとは?

シャントとステントの基本的な違い

シャント(Shunt)

シャントは、体内の液体の流れを新たに作り出すために外科的に埋め込む医療機器です。主に、閉塞や圧迫が起きた部位から液体を別の場所へ排出し、圧力を軽減することが目的です。

  • 主な用途:脳室-腹腔シャント(水頭症)、腹腔シャント(腹水)、胸腔シャント(胸水)など。
  • 素材:シリコンやプラスチックチューブなど。
  • 使用期間:慢性疾患向けの永久的なものから、急性症状の緩和を目的とした一時的なものまで様々です。

ステント(Stent)

ステントは、血管や他の管状構造を広げたまま維持するための、拡張可能な金属またはプラスチック製の格子状チューブです。狭窄や閉塞した部位を支え、血流や他の流体の通過を改善します。

  • 主な用途:冠動脈ステント、末梢血管ステント、尿道ステント、胆管ステントなど。
  • 素材:ステンレス鋼、ニッケルチタン合金、ポリマーなど。
  • 使用期間:永久的に留置するものと、一定期間で除去するものがあります。

主な違い

機能:シャントは液体を別経路へ導く「排出装置」、ステントは狭くなった通路を「拡張・支持」する装置です。

設置部位:シャントは脳、腹腔、胸腔など液体排出が必要な部位に、ステントは主に血管や胆管、尿管など管状構造に設置されます。

素材:シャントはシリコンやプラスチックが中心、ステントは金属メッシュや高分子素材が使用されます。

長期・短期使用:どちらも永久的または一時的に使用でき、治療対象や患者の状態に応じて選択されます。

手術手技:埋め込み手術は部位や機器の種類により異なりますが、いずれも専門的な外科的手技が必要です。

まとめ

シャントは体内の余分な液体を別の場所へ排出し圧力を下げる役割を果たし、ステントは狭くなった管を広げて血流や液体の通過を確保します。どちらも水頭症、冠動脈疾患、尿路閉塞、胸水など多様な疾患の治療に不可欠な医療デバイスです。

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