脳手術後の感染症について
感染症の種類
脳手術後の感染症は主に黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)によるものが多く、いわゆる「ブドウ球菌感染症」と呼ばれます。この菌は多くの抗生物質に耐性を示し、致命的になることがあります。また、手術後に起こる細菌性髄膜炎は、適切な治療が行われないと脳障害、学習障害、聴力障害、最悪の場合は死亡に至ります。
診断
細菌性髄膜炎は非常に重篤な状態で、発症した患者の約3分の1が死亡します。ウイルス性髄膜炎よりも症状が重く、生存した乳児は脳障害や発達遅延、聴覚障害を残すことがあります。診断は血液検査、腰椎穿刺、詳細な病歴聴取に基づいて行われます。
症状
感染症の兆候として、視力低下や失明、聴力低下、言語障害、けいれん、呼吸困難(呼吸停止を含む)、運動障害、片側の麻痺、発熱、切開部の赤み、平衡感覚の喪失などがあります。脳手術直後の患者は、これらの症状が見られたら速やかに医師の診察を受ける必要があります。
治療
感染が疑われた時点で、検査結果を待たずに抗生物質の投与を開始すべきです。細菌性髄膜炎の治療には、セフェム系抗生物質やアンピシリンなど複数の抗菌薬を組み合わせて使用します。炎症抑制のためにステロイド薬を投与し、痙攣予防のために抗痙攣薬も併用します。また、家族への予防的投薬が検討されることもあります。
代替療法
脳手術後の感染症は、ほとんどの場合、検査で確定診断が必要です。そのため、従来の治療を基本とし、代替療法は医師の指導のもとで併用することが推奨されます。ホメオパシーや特定のサプリメントが症状緩和や免疫力向上に役立つ場合がありますが、単独で使用すべきではありません。
