手術失敗のリスク

米国国立眼研究所(NEI)の資料によると、現代の治療法では網膜剥離患者の90%以上が成功するとされていますが、再手術が必要になるケースもあります。患者は術後の姿勢管理や重いものを持たないなど、手術が失敗しないよう自らの生活習慣に責任を持つ必要があります。

視力低下の可能性

NEIは、たとえ最善の環境下でも複数回の修復を試みても視力が回復しない、あるいは失明に至ることがあると警告しています。網膜や血管が修復されなければ失明は確実であるため、術後の視力低下リスクは手術の恩恵と比較して検討する必要があります。

術後の疼痛

網膜手術は眼球の一部を切開・冷凍・レーザーで処理するため、術後に不快感や疼痛が生じます。医師は通常、イブプロフェンやナプロキセン、セレコキシブなどの非ステロイド性抗炎症薬を処方し、痛みと腫れを抑え、指定姿勢を保ちやすくします。

感染症の予防

手術後は眼にパッチを装着し、滅菌綿と生理食塩水で毎日洗浄します。痛みが増したり膿や粘液の排出が見られた場合は速やかに医師へ連絡してください。

交感性眼炎(Sympathetic Ophthalmia)

片眼が外傷を受けた際に、対側の眼の中層が炎症を起こす稀な疾患です。手術後1年までに発症することがあり、主症状は視力低下です。治療にはジフルプレドナート点眼や、必要に応じてプレドニン経口投与、シクロスポリン静注などのステロイド・免疫抑制薬が用いられます。

術後の生活指導

術後は1時間ごとに50分間、特定の姿勢(例:顔を下に向けた姿勢)を保つ必要があります。また、数週間から数か月間は重いものを持ち上げることや激しい運動を控え、安静を保つことが推奨されます。