手術で身長を伸ばす方法
概要
肢の変形や先天性の短小症、外傷による成長板損傷などで身長が低い人は、骨延長手術(ディストラクション・オステオジェネシス)により脚を伸ばすことで身長を増やすことができます。米国のSpecial Surgery Hospital の報告では、患者の脚を最大約30センチ(12インチ)まで延長した例があります。
必要なもの
- 外部固定装置(ピンやワイヤーで脚に取り付ける)
手順
適応の確認:成人・小児で脚長差や関節・骨の変形、先天性の短大腿、腓骨欠損(fibular hemimelia)や片側萎縮、外傷による成長板骨折・不良癒合、骨感染(骨髄炎)や腫瘍、そして侏儒症や先天性低身長(身長が標準の下位5%)などが対象となります。
骨延長の原理を理解する:骨は圧縮されると縮み、牽引されると伸長します。牽引による微小な張力が新骨形成を促し、骨が徐々に長くなります。
骨切り(オステオトミー)と固定装置の装着:最小侵襲で骨を切断し、外部固定装置を脚にピンやワイヤーで固定します。手術後は1〜2日入院が必要です。
延長開始:術後1〜10日間自宅で安静にした後、患者または介護者が固定装置の小さなハンドルを回して骨を少しずつ引き離します。目安は1日1mm、約1か月で1インチ(約2.5cm)です。
理学療法の実施:延長期間中は定期的なリハビリが不可欠です。関節可動域と筋力を維持し、合併症を防ぎます。
固定装置の除去と装具装着:目標長さに達し骨が成熟したら装置を外し、約1か月間キャストで保護します。
