緑色レーザーの医療効果

レーザーの医療利用は1960年代に始まり、以来、侵襲を抑えた手技や回復時間の短縮に貢献しています。レーザーは外科手術、治療、救急医療の各分野で有効です。医療で最も一般的に使用される緑色レーザーは波長532nmです。レーザーの波長ごとに体への作用が異なります。

タトゥー色素除去

医師はレーザー治療で不要なタトゥーを除去します。複数色のレーザーを組み合わせ、インクの色素を徐々に薄くし、視認できなくします。532nmの緑色レーザーは赤やオレンジ、ピンク、パステルカラーの除去に特に有効です。

細菌除去・止血(創傷焼灼)

救急医療では、緑色の532nmポケットレーザーが創傷部位の細菌除去や止血に利用されています。赤色や赤外線レーザーよりも効果的に細菌を死滅させ、長時間照射すれば組織を焼灼し出血を止めることができます。

ただし、緊急現場ですべてのケースで実用的というわけではなく、従来の消毒剤に比べ効果が劣ることもあります。消毒剤が入手できない状況や、創傷を即座に滅菌したい場合に有用です。

ニキビ治療

皮膚科医は532nmの緑色レーザー、または1064nmと532nmのデュアルレーザーを用いてニキビ治療を行います。局所麻酔で部位を鎮静させた後、ニキビができやすい箇所にレーザーを照射し、皮膚表面の細菌を減少させ、自然な防御機構を活性化させます。通常、2週間にわたり4回以上の照射が効果的とされています。

鍼灸の代替手段

従来の鍼灸は細い針を体の特定部位に刺すことで症状を緩和しますが、2010年以降、波長532nmの緑色レーザーを使用して同様の圧点を刺激する研究が進んでいます。レーザーは皮膚を非侵襲的に貫通し、針を使わずに同じ生理的反応を引き起こします。

がん治療の実験的利用

医師は高出力の緑色KTPレーザーをがん治療に応用する実験を行っています。レーザーは腫瘍組織を切除し、同時に焼灼・照射を行うことができ、前立腺がん患者での使用例があります。今後、他のがん種への応用可能性も期待されています。

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