心臓カテーテル検査は一般的な診断手技で、通常は問題なく行われますが、75歳以上、特に90歳以上の高齢者ではリスクが高まります。Science Dailyによると、90歳以上ではリスクがさらに増し、60%の患者が手術適応外と判断されます。年齢に応じたリスクを理解することが重要です。
血栓(血塊)
血栓や血管内の破片が動脈壁に付着し、カテーテル操作中に剥がれることがあります。剥がれた血栓は血流に乗って心臓や脳に到達し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす恐れがあります。高齢者は既往歴がある場合、血栓が放出されやすくなります。
心膜タンポナーデ
心膜タンポナーデは、心臓を包む嚢(心膜)に過剰な血液や液体がたまる状態です。高齢者では血管や組織が脆弱になっており、カテーテルが弱い部位に当たって破裂し、心膜内に血液が漏れることがあります。これにより心臓への圧迫が増し、血液循環が阻害され、迅速な処置がなければ突然死に至ります。
腎障害
検査に使用する造影剤(染料)は腎臓に負担をかけることがあります。糖尿病や慢性腎臓病を抱える高齢者は特にリスクが高く、腎機能が低下すると透析が必要になる場合があります。
アレルギー反応
造影剤に対してアレルギー反応が起こることがあります。皮膚の紅潮や激しいかゆみなどが現れますが、医師は抗ヒスタミン薬やステロイドで対処します。甲殻類アレルギーやバイアグラ服用歴など、既往のアレルギー情報は必ず医師に伝え、検査前の指示を守りましょう。
低血圧
高齢患者はカテーテル検査中に血圧が急激に低下するリスクが高まります。胸腔内や穿刺部位からの大量出血、心膜タンポナーデ、心臓損傷などが原因です。低血圧は生命に関わる緊急事態であり、他の合併症のサインでもあります。
